クラウスイハ健康法 featuring志田愛佳

 

 

どうしても受け付けることが出来ない曲ってあると思う。 (そもそもその曲自体がダメダメ、というケースは今回は抜きで。)

 

 

基本的に受け付けることが出来ない理由は、 "利き手側である僕の楽曲に対する知識が不足していたり、人生経験の乏しさや想像力不足等に起因していると思っている。

 

原因は全て僕自身の話。

 

四半世紀も生きていると、成長し、10年前は全く好きではなかった曲の良さに今更気づくなんてことも多々ある。

 

 

 

 

僕はクラウスイハという曲がどうしても苦手だった。 クラウスイハは代代代というアーティストの曲。 音は好きだが別れの曲ということで今まで大きな別れを経験していなかった僕はシチュエーションも想像できないし、どういう状況やねんと。

 

辛くないよ悲しくないよ やり切れなくないよ

 

辛くて悲しい、 でも、やり切れない訳ではない...? 意味が分からん。しかも6分強と長いんですよね。 対バン等では大切な持ち時間二曲弱分奪うし。

 

 

そんな状態が5年弱続き、 先日202/8/13に代代代ラストライブに。

 

 

クラウスイハを聞き、気づいたら味園ユニバースのフロアの真ん中で号泣してボロボロになりながら色んな人と抱き合っていた。

 

 

正直まだ複雑な気持ちの整理は全く出来ていないが、やっと自分事になった、人生経験が追いついた気がしている。

 

君と出会えるのはこれが最後だろうってわかっていてもね、ああ、僕は君を探すんだろうな

 

そんな存在にやっと出会えたのかもしれない。代代代のメンバー・運営、代代代を通して知り合ってくれたみんな、全ての人達、ありがとう。

 

 

 

★Special Thanks★

志田愛佳&イモメン (欅坂初期、志田のオタクしてたころにイモちゃんがたまたまナウプレで「むだい」をツイートしていたのが代にハマるきっか けだったという初出し情報。 18切符での旅行中に暇でふときいた音楽に長い間救われてたって、 人生何が起こるかわからんすね。)

アイドルになってくれてありがとう。

色々な楽しみ方ができるからアイドルは良い。

 

純粋に可愛い女の子が好き、曲が好き、人を応援するのが好き、飛ぶのが好き、歌って踊るのが好き、ライブハウスが好き、酒が好き、一緒にいるオタクが好き

 

アイドルは色々な楽しみ方ができるから良い。

 

アイドルオタクになって10年、人生の半分弱をアイドルオタクとして過ごしてきて、自分の中でのアイドルの楽しみ方も変わってきたなと思う。

 

色々な子がいるからアイドルは凄い。

 

天真爛漫さからは想像もできないほどの水面下の努力に支えられた圧倒的パフォーマンスを常に見せてくれる子、いつ会いに行っても変わらず接してくれて1ミリも翳りも見せずに会話を楽しませてくれる子、本当は不器用だけどそれを感じさせない程真面目で努力家で接する全員に愛されてる子、人間一人一人と真剣に向き合ってくれる子

 

今までの人生、どちらかというと辛いことの方が多かったけど、色々なアイドルと出会って、良いと思う子を推してきて、人生の方向性も変わり、幾度となく支えられてきた。時には刺激を受けて糧にもしてきた。

 

高校生だった当時、勉強以外なんでもそつなくこなすあなたに憧れていた。努力を見せないあなたに憧れていた。あなたに簡単に会えるような環境に身を置きたい、そう思って、地元の医学部に入れようとしていた周りの反対を押し切って東京の大学に行くことを決めて勉強してた。あなたに出会えてなかったら今の人間関係の9割5分はなかったと思うと怖い。

 

あなたのアイドル性に惹かれてた。ステージ上の仕草、特典会トークスキルが圧倒的だった。大学3年生、与えられたことをこなすだけの受動的な労働をしていた当時に、改めて仕事、プロフェッショナルについて考える良い機会を与えてくれた。家族のような、変なロールプレイも沢山したな〜。頭の回転が早いあなたと会話している時が楽しくてずっと笑ってた気がする。僕も存在だけで場を良くできるようなあなたのようなキラキラした存在になりたいな。またアイドルを始めたね、会いに行かなきゃね。

 

顔良し。努力家。あなたはずっと嫉妬の対象だったな。大学での研究とインターンで死にそうになってた頃、社会人1年目、過労で死にそうだった頃、大学生とアイドルという二足の草鞋をこなすあなたに負けたくない、そんな一心だったな。あなたにはこんな話は一回もしたことはなかったけどね。

あなたの優しさは恐らく過去の色々な経験に裏付けされているんだろうなと思ってた。あなたと出会って、自分が今までの人生で経験した色んな辛いことを優しさとして周りに還元していきたい、そんな温かい感情を抱くようになったよ。

 

あなたには刺激を受けたことはなかったかも。でも、大学一年生の当時、居酒屋でバイトしながら奨学金免除の為にひたすら勉強していた当時、どこに行っても経歴で判断されてしまいアイデンティティを見失っていた当時。漠然とした不安と自己嫌悪でダメになりかけてた当時。何も自己開示しない僕と一人の人間として接してくれたことが嬉しかった。本当に嬉しかった。フラットに接してくれるあなたに会いたくて、あなたに沢山会うためをお金を捻出するために、大学のコネを使って周りの割の良いバイト探したり、賞金が出るハッカソンやビジコンに出場するのを決めて勉強頑張ったりしてたな。あの頃は本当に頑張ってたな。その当時の頑張りで就職は秒で決まった。あなたに会いたい一心の頑張りが今の仕事にも人生にも大きく活きてるのなんか悔しい気もする。

8月で解散か。他に活動を続けるかもしれないし、もう表には戻ってこないかもしれない。どうなんだろう。今まで優しさに託けて沢山傷付けるような言葉言っちゃったな、最後まで素直になれなかったな。色々思うことはあるけど、全部ひっくるめて良い思い出?かな。僕はそう思ってるけど、あなたはどうかな。やっぱり怒ってる部分もあるよね。

 

四者四様、紆余曲折があったと思うけど、あなた達がアイドルになるという選択をして、アイドルを続けてくれたお陰で、間違いなく僕の人生は好転したと思ってる。

 

斜構で、小っ恥ずかしくて、恐らく誰にも直接言ったことはないと思うけど

アイドルになってくれてありがとう。